エオルゼア社会科見学旅行

2022年7月初めてエオルゼアの地に降り立ちました

ウルダハ入国〜砂の都ウルダハへ

はじまりの場所

 チョコボ・キャリッジを降りて、階段を昇り、巨大な巨大な門を潜った。

 城壁の威容に圧倒されるが、入り口は寛容だった。入国者を監視したり、許可証を求めるような厳しさもない様子だ。街は陽当たりがよく、明るい。見上げたり、見回したり、忙しい。

 いかにもおのぼりさんの体でいる私に、軽薄にも聞こえる明るさで声をかける者があった。情報屋のワイモンドである。すぐに名前を明かされる人物と、名前を伏せて登場する人物とがいる。

 この世界を旅するためのチュートリアルが始まった。

 門のそばには、ワイモンドの他にもツツモコがいる。衛兵の制服とはまた違うのだろうか。白い装備をつけていた。話しかけようとするとワイモンドに止められ、引き戻される。

 それでも近くにいたチョコボや、チョコボに似た色の服を着た人を観察できた。

 クエストを始めましょうと親切な表示に促されて、ワイモンドのところへ行くと、フラついているとか雛チョコボッ子などと言われてしまった。雛チョコボッ子声に出すとなかなか楽しいものの、それが褒め言葉でないのは明らかである。

 口は悪いが、新米を放っておけない面倒見の良い情報屋は、クイックサンドのモモディに話して冒険者登録をしてこいと急かす。

 しかし私の旅の目的のひとつは自由に見て歩くことなので、ツツモコにも話かけたし、ナル大門を背にして右手にいるユユタジや、左手にいるブブックリにも声をかけてみた。三人共々、彼らの横を過ぎて奥へ進もうとする私の行くべき場所を知っていて、「そっちじゃない」と言うのだった。

 仕方なくクイックサンドに向かうと、扉の前にナナムコがいた。この扉の奥が確かにクイックサンドであると教えてくれる。日陰になった場所で、あまりよく見えなかったのが残念だ。

 

 ラウンジに入ると、ほどほどの客がいて穏やかな雰囲気だった。

 頭を布で覆ったボタルフという男は、儲け話が多い街を気に入っているようだ。掲示板の前にいたヴィアヌは杖の新調を検討していた。錬金術師ギルドで特殊なものを作ってもらうのかもしれない。

 客がくつろぐフロアでは、黒衣森からやってきたというマルテールが、商売っ気の多い土地柄、日差し、砂だらけの国にうんざりしているようだった。彼は何故ここに来たのだろう

 クエストをコンプリートしようとの忠告を横目に、カウンターで飲んでいるメメナルの話も聞いた。

 パパスという店員が、女将のモモディの居場所を教えてくれた。

 店の奥には爽やかな色の装備をつけた冒険者指導教官が立っている。私が今為すべきことはこの街に慣れることだと諭す。

 そしてカウンターの奥に構えているのが、女将モモディだった。

 

 ウルダハはアマルジャ族との争いが絶えず、最近では北方の大国ガレマール帝国の動きも噂になっている。

 霊災の後遺症も不安の種のひとつだという。

 五年前に起こった第七霊災で、世界は月の衛生ダラガブから現れた黒い龍によって甚大な被害を受けた。ザナラーンもかなりの影響を受けたことは明らかなのに、人々はそのあたりの記憶が曖昧で、当時の証言は一致せず、この不確かな体験が「第七霊災の後遺症」と呼ばれているようだ。

 あまりの衝撃、恐怖を受けると人は自らの精神を守るために、記憶に蓋をしたり改竄したりすることがあると聞くが、これと似た現症なのだろうか。

 しかし、曖昧な記憶を抱える人々が一つだけはっきりと覚えていることがあるらしい。エオルゼアの危機を救うために戦った英雄たちの存在と、彼らの成し遂げたこと。それはその名を呼ぼうとすると、日に焼けた書物の如く、読み上げられず、その顔を思いだそうとしても、強烈な日差しの中にある影のように見えない

 人々はそれぞれの記憶の中、光の中に佇む英雄のことを敬意をもって「光の戦士たち」と呼ぶそうだ。

 

 曖昧さや不確かさは不安をもたらす。自分の記憶に不安を抱える人が、確かだったと信じられる英雄たちは、落ち着かぬ心を幾らかでも安心で包んでくれるのかもしれない。

 モモディは、ウルダハに暮らす人たちの不安を取り除くため、そんな存在となれるような冒険者を集めているようだ。

 住民の不安が払われる上、冒険者の出入りがあれば金銭が動く、そこには揉め事も起こる。するとウルダハは繁盛し、自分の店も黒字になる。そのきっかけを作るなら、風来坊も歓迎する。

 わかるようなわからないような、モモディの持論にはやや首を捻りそうになった。

 

 話している視界の端で、みすぼらしい男が尻餅をついた。用心棒らしい風体の者を従えた取立屋らしき男がそれを見下ろし、ひんがしの国の諺を披露していた。

破壊の神も三度までは慈悲をかける

 どこの世界にも似たような諺があるものだ。

 モモディはこういう騒ぎは日常茶飯事だと言った。

 ああいうふうにならないようにそうだ、この世界でもやはり力よりも富を求めるべきなのではないか?

 考え込んだ私に、モモディは人生相談には乗らないときっぱり言った。恋愛相談なら受けてくれるのかもしれない。そんな予定はないが。

 

 こうしてようやくLv1の私が、初めてメインクエスト『砂の都ウルダハへ』を達成した。

 同時に基本的なゲーム操作チュートリアルが終わった。

 操作についてはまだまだ教えてほしいことがたくさんあるのに、一歩目でもう放り出された気持ちだ。

 

カメラの使い方に四苦八苦しています

 

 

今日出会った人

・ワイモンド 情報屋

・ツツモコ、ユユタジ、ブブックリ 近衛兵か?

・ナナムコ

・ボタルフ

・ヴィアヌ

・マルテーヌ

・パパス 

・メメナル モモディの横顔を見ながら酒を飲む人

冒険者指導教官

・モモディ

 

気になるWord

・ウルダハ 兵装

・ガレマール 北方

・第七霊災

・ダラガブ

・ひんがしの国

・破壊の神