エオルゼア社会科見学旅行

2022年7月初めてエオルゼアの地に降り立ちました

はじめに

 ゲーム名は知っていて、でもどんな内容なのかは知らなかった。

 ただ、用語も内容もわからないけれど、パッチノート朗読会の配信は作業用BGMにちょうどよく、ファンフェスは見ている人も壇上にいる人も楽しそうで、もらい泣きしてしまうことすらあった。

 2年ほど前からFF14とは私にとってそういうコンテンツで、見ているうちに制作スタッフさんたちが持っている愛情や熱量を想像しやすくなり、2022年に入ってからはエオルゼアという世界を一人楽しむゲーム実況や、世界観に没入して楽しむ実況を視聴して、自分もFF14の世界に興味を持つに至った。

 ソーシャルゲーム以外のゲームとは少し疎遠で、MMOをプレイする環境がまったくなかったので、興味は持ったがFF14ですぐに遊ぶことはできず、世界設定本を読んだり、サントラを聴いたり THE PRIMALSライブ配信を見たりというFF14の周辺を楽しむに留まっていたのが20226月までのことだ。

 その後急にPS5を購入する機会が巡ってきた。偶然店頭で販売が始まるのを見たのである。もしかしたら一生手に入らないのでは?と思っていた品物が家に届いた。

 ゲームの主人公=自分という図式があることは知っている。

 しかしながら、実際そのように没入してゲームを遊んだことがない。デフォルトの名前設定のある主人公、周辺キャラクターとの相関で成り立つ言動等々、プレイヤー視点ではあるけれど、主人公キャラクターも一個のキャラクターとして、私にはその他のキャラクターと変わりないものに見える。

 ただ、キャラクタークリエイトのシステムがあるゲームとなると、自分の何らかの個性を投影したアバターが出来上がるわけで、非常に困惑してしまう。

 ゲーム側の設定したキャラクターであり、私が選んだ姿形のキャラクターでもある。線引きがよくわからなくなるのだ。

 

 2020年の自宅待機期間に「あつまれどうぶつの森」で遊んだ時は、二頭身ほどのむらびとのキャラメイクにこれほど悩みはしなかった。どうぶつと似た頭身で、ヒトっぽい形の姿だったからだと今ならわかる。着ぐるみに入る楽しさがあった。

 ようやく諸々の設定とアカウント手続きを終えて、フリートライアルを開始する直前、興味のあるキャラメイクは3種族あった。ぼんやりと「自分のアバターとして設定するもの」+「素敵なキャラクターデザインで組み合わせて見たいもの」を頭に思い浮かべてはいた。

 いざキャラメイク画面で、様々な組み合わせを試してみると、この八頭身以上の““麗しいファンタジックな容姿の人物が『私』として、MMOの世界に存在することになるのだ頭に若葉マークをつけてほんとに?という気持ちになってしまったのである。

 

 おそらく私は、容姿にふさわしい振る舞いがあると思っていて、例えば自分がリセ・ヘクストのアバター(着ぐるみ)に入った時、それらしくは振る舞えない。一時のロールプレイなら挑戦できるかもしれないが、ストーリーを歩むときずっとそれを意識していることは難しいだろうと思う。

 一般的な人に近いヒューラン族、耳と尾はあるけれど身長や輪郭に親しみを感じるミコッテ族でキャラメイクを試してみた。この見た目で出てほしい声が出ない。最後に声の選択をしたとき、「これを演じていくのは無理だ!」と悟った。

 最終的にララフェル族を選んだわけだが、これは「あつ森」でキャラメイクを楽しんだ感覚と近い。頭身の低い方に親近感を抱くのは、やはり現実の自分の容姿を意識しているからだろうし、気兼ねなく身動きできそうだ感じるからだろう。

 

 ゲーム自体に慣れて、アバターと自分を切り離して見ることができれば、他のいろんな種族の姿で遊べるようになるのかな。そこまで続けられたら我ながらすごいことだ。

 自分がいいなと思う選択肢を選んで、キャラクターの設定をした。動画などで目にした数多のエオルゼアの人々と、どこか似た風貌になっているかもしれない。好みが合いますね。どうぞよろしくお願いします。